紫陽花が美しい季節になりました。
先日、ヘレン・シャルフベックの回顧展を見に行くために歩いた上野公園でも、紫陽花の花に心癒されました。
ヘレン・シャルフベック(1862-1946)は、フィンランドの画家です。
彼女の作品を初めて見たのは、二十数年前ヘルシンキのアテネウム美術館でした。
何の知識もなく見た自画像と静物画に深い印象を受けずっと心に残っていたので、展示があると知ってすぐに出かけたのです。
展示は、初期から晩年までストーリー性のある解説でわかりやすくまとめられていました。
今回強く感じたのは、若い時代の作品の清々しさでした。シンプルさと、色彩と、瑞々しい感性と、卓越した描写力・・・それらから感じられた印象でしょうか。
そして、まさか東京でまた再会できると思っていなかった黒い背景の自画像、後期の静物画など、もっとゆっくりと眺めていたかったけれど、時間切れ(母はつらい・・・)。
早く見たくてついでの時間に行ったので仕方なし・・・です。

アテネウム美術館で購入したポストカードは、縦の長さがちょっと短い変形サイズ。