7/10来週月曜日からのイベントで初めてご紹介する新作。
この新作は、雲のシリーズと名付けました。
この一枚の紙のなかに雲が浮かんでいる
という言葉がもとになっています。
この言葉は、ベトナム出身の禅僧であり、平和活動家であり詩人である、ティク・ナット・ハンの言葉です。
この言葉に出会ったのはもう何年も前の新聞のコラム(恥ずかしながら、それまでティク・ナット・ハンという方も知らなかったのですが)で、それ以来この美しい一節が忘れられずにいました。
雲なしに水はなく、水なしに樹は育たず、樹がなくては紙はない。だからこの紙のなかに雲がある。そして陽光も木樵の存在も欠かせない。
いずれの一つも、それ以外のすべてによってある。
という意味がこの言葉に込められているのです。
そしてきっと、いずれの一つもそれ以外のすべてにつながっていくのだろうと思うのです。
DMに使っているこの写真の作品が、雲のシリーズのものです。
次のブログでは、どのようにしてこのシリーズが出来上がったかをお話ししたいと思います。