日差しのもと、庭の桜の花もだんだん開いてきましたが、私にとってもう一つ心待ちにしていたスミレも開花しはじめました。
小学生の頃なぜか野草に興味を持ち、とても仲の良かったMさんからもらった株が増えて、それ以来庭に広がり毎年桜とほぼ同じ頃花開きます。濃い紫色の花の咲き始めの今は葉も花も小さく初々しく、そのうちだんだんと茎ものび葉も花も大きくなってくる頃に同じ種類の真っ白い花が咲き始めるのです。
高校まで同じ学校だったのに中学以降クラスも進路も別でまったく連絡をとらずに過ごしてきてしまったMさんが亡くなったと突然知らせがきたのは4年前。健康的な笑顔の彼女が思い出され、それ以来このスミレが私にとってさらに特別なものになりました。
昨年からスミレをモチーフにした作品をこの季節に作っています。今年はローズクオーツとアメジストを使って桜の花びらに埋もれる光景をイメージした小ぶりのネックレス。その季節はもう少し先ですが・・・。